kiss
二年前の、秋の始まりのある日。
私たちは初めてのキスを交わした。
なんとなくムードと気持ちが高まって、お互いが引かれ合うようにくちびるを、、、、
ではなく!
二人で綿密にLINEで相談して、その日を決めたのだ。
場所も、ロマンチックになれるところ、という私のリクエストに応えてくれて、会社帰りに大人のしっとりした街で待ち合わせした。
もともと花街で、坂道や横丁、入り組んだ小道がある街。
そこなら夜の闇に紛れて、憧れていたオトナのキスが叶えられるかも〜。という思惑があったから💕
ダイスキになった彼との初めてのキスは、どうしてもそのように迎えたかった。
「何 食べたい?スミレちゃんの好きなものでいいんだよ。あ、このお店は?」
などとアチコチお店を見て回って、、、。
何度も細い小道に入ったけど、そんな所にも人がいて、、。金曜日だもの。
なかなかココ!というタイミングが見つからない!🤣
昔、料亭だった和食のお店に入り、運良く二人にしては大きな和室の個室に通された。
アーア、とうとうお店に入っちゃった。計画が〜、と焦りの感情も出てきます。
あえて向かい合わせでなく、90度の角度で座った。だって向かい合わせじゃ、キスできない〜〜😝
食事を一緒にするのは、まだ三回目。
その緊張感も解けないのに、これからキスもするの〜?💦
コース料理を選んでくれてオーダーして、襖を閉めてスタッフが出て行った。
、、、、チャーンス!
ドキドキ💓
うん?彼はいたってフツーで、おしぼりで手を拭いたり話もフツーにしだしたり、、、
食事が終わってからでもいいんだけど、帰り道でもいいんだけど、、。
でもせっかく歯を磨いてきたんだから、ご飯食べたら台無しだよぅ。もうすぐ食事も運ばれて来ちゃうよぅ。😅💦
焦った私は隣の彼に顔を近づけて。
くちびるを少しとがらせて「ん💕」ってオネダリしちゃった。
初めてのキス。
たまらなく大好きになって一ヶ月。
不思議に心臓が早打ちしたりとか、頭が真っ白になったりとか、なかった。
くちびるを重ねて思ったのは、
「あー、なんかイヤじゃない。違和感ない〜。ダイスキな友だちとしてるみたい。清潔だし〜」の感覚!
くちびるを離しての第一声は、
「⚪︎⚪︎くん、いい匂い、、、❤️」
でした〜〜。
その後も私からせがんでキス。
舌を入れてきたし胸にも手のひらを当ててきてギョギョっとしたけど、おいしいおいしい彼のキス。
その後のラインで
彼「スミレちゃんのくちびるは小さくて柔らかくて最高💕❤️❣️」
あぁ、うれしい❤️
「俺はキスが下手だから気後れしてた」
ううん、上手だよ♡
「キスは本当に好きな人とじゃないと出来なかったから、下手だよお」
前にも色々な経験があるのね💔
「下手だよ。気持ちが入りすぎて強すぎると良く言われた、、、
だからスミレちゃんには優しく柔らかくするように心がけたけど、その分、ぎこちなくて、、、」
強いキスしてたのね。強い気持ちがあったのね😭
うっ、要らない情報、、、
彼のキスは最高。
もっちりしたおいしいくちびるで、身も心も溶けてしまいそう。
食事終わりの夜の街の小道で、日光の杉林で、エレベーターの中で、エスカレーターに乗りながら、観光地の古い旧小学校の教室で、満員電車の中で、ダムを見ながら、、、
彼はどこでもキスをしてくれる。
その一回一回を、私は鮮やかに思い出せるの。
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