「死ぬまで いっしょ」

「どうしよう。死ぬまで一緒だね。」彼が言ってくれた言葉です。高校のクラスメイトだった私たちは、卒業して38年目に再会しました。既婚者同士ですが、とても大切な相手です。

私は作家。

見えない所で彼の声がしたと思ったら

「お待ち合わせですか?お連れさまはあちらのお席です」とお店の人。

近くに彼が来たのが分かっても、私はスマホに目を落としたまま、すぐに顔を上げられませんでした。

「お疲れ様。大変だったね。」上手に笑顔がでません。


彼は

「いやー、大変だったよ、昼ご飯も食べられなくてね」「このお店にやっと夏に来られて、かき氷が食べられるね!もう終わっちゃうもんね。前からの二人のプランだったからね!」「どれ食べようか?スミレは?俺はもちろんあずき!」「俺、直帰ってラインしたでしょ?スミレからいつものようにどうしようかとか何か来るかなって待ってたのに、そのまま寝ちゃったよ〜」「あっ、会社で使うからこれ買ってきたんだよ。いくらだと思うぅー?なんと⚪︎円!」


、、、、、気が付いたら、すっかり私は元通りのニコニコ&クネクネになってしまってました。

ついさっきまでの胸の苦しみは、なんだったのでしょう!そして、あのラインの彼と、目の前の彼と、同じ人なのかしら??

深読みし過ぎたのかしら??

私、壮大な物語を作ってしまったのかしら??

さすが芸術の秋⁈



ズコーッ _(┐「ε:)_ !!!



、、、乙女の涙を、返せーーーーーーっ!!!!

(乙女と書いてオババと読みます)



たぶん。彼も少し私に申し訳なく思ってくれたのでしょう。

いつもより饒舌で、ラインの返事がなかなか出来なかった言い訳もするし、子どもが帰ってきた時の子どもの連絡のメールまで私に見せて、日曜に会えなかった証拠まで披露するし、連休の予定も聞いてくるし。

彼なりに気にしてくれてたと、急にうれしくなりました。




帰りは一駅歩いて、いつものお別れする駅に向かいました。

手を繋いで閑静な住宅地を抜け、ホラここに⚪︎⚪︎があるんだね、あっこれが昔行った⚪︎⚪︎だよ、とか二人の興味ある話もできて、、、


そして、途中途中での甘いkiss、、、、



実は前から気になっていて、ラインで聞いてたのです。

ごはんデートのあとって、キスしてくれなくなったよね、なぜ?好きな人としかキスできなかった、スミレとはしたくてたまらないって言ってたから、私を好きじゃなくなったの?


答えは

「考えすぎー☺️ 会社帰りは歯を磨いてないからだよー」


( あっ、思い出した!以前キスしてくれた時、「ニンニク食べた〜?」って言っちゃったからか⁈ それが原因か⁈

ごみんなちゃい、、、🤪 )





私がキス激減に傷ついてることも、ちゃんと届いてたのです。(ニンニクと言われて傷ついてるのは彼だよ)

久しぶりの外でのkiss、おいしくて気持ちよくて、どんなに彼が好きか思い知らされました。










色んなことをここの皆さまから教わって、少しは身になったはずなのに、今回のこのザマ。

さらに心に刻もうと思います。



ラインの行間は読まない。

勝手に物語を書き上げない。





二年前のこの連休、二人が再会して顔を合わせた日でした。







彼がかき氷のお店で買ってくれたお土産、日持ちしないからほとんど一人で食べてしまいました。だってせっかくの彼からのプレゼント(?) 、家族にたくさんあげるのはもったいないしモチモチ美味しくて、気が付いたらあと一つだけ、、、。今から食べよっと♡

ああっ!こんなんじゃ、絶対やせないよぅ〜〜

( いや、太るだろ。)