「死ぬまで いっしょ」

「どうしよう。死ぬまで一緒だね。」彼が言ってくれた言葉です。高校のクラスメイトだった私たちは、卒業して38年目に再会しました。既婚者同士ですが、とても大切な相手です。

私たち、こんな事で、いいのかな.....。

いつかな いつかな、とずっと楽しみに待ってたの。


ようやく目処が立って声を掛けてくれて。

ほんとにうれしくて。


いつも通りの会社帰り、直帰だからってずいぶん早く会えて、わぁ今日は時間がたっぷり!ってウキウキだったなあ。


その前に、私は家のことでバタバタ、急いで帰ってお化粧を全部落として大急ぎでメイクし直ししたんだ💕


疲れた顔は見せたくないし、スミレは可愛いなあ、って少しでも思って欲しいもん。


何着て行こうかな、あなたはスーツだからあんまりカジュアルはダメね、って長めのプリーツスカートに淡い色の大好きなトップスを合わせたのよ。

顔色が明るく見えるのは、大事よね!





行きたかったスイーツのお店、コース仕立てなのね!ごめんね、いつもご馳走してもらって。断ろうかといつも思うんだけど、タイミングがないしプライドもあるかなって、難しいの。


私の背中に手を当ててエスコートしてくれて、そういうの、ほんとにうれしくてたまらないの!


清潔ないい匂いのあなたの横顔を、ずうっと見つめられてホクホクだよ。ぐへへ。🤤


お土産もそのお店で買ってくれて

「ほら、あのカゴにスミレの好きなの、入れなさい。これが人気No.1だってー。これが2だね。それだけでいいの?これも珍しいよ」

って。

もちろん、申し訳ないからいつも少なめに安めに選ぶんだよ?だって、さすがにさ。

いくら図々しい私でもさ。

でも買ってもらうんだけどさ。


街歩きしながら昔のあなたの話をしてくれたでしょ?

「大学の時はここで服を買ったんだよ」

「あそこのライブハウスはもう30年通ってるんだよ」

なんかね、私の知らない昔のあなたの様子を聞けるのがね、とても好き。



この後どうする?って聞いてくれてお蕎麦屋さんを覗いて、その後は行列で有名なお寿司屋さんに行ったけど、並んだねえ。

(*≧∀≦*)



3時間も座って待ったけど、全然諦めないあなたにビックリしたけど。(スゲーな。って)

でも、待ってる時間もホクホク💕

あったかい手を人目を忍んで繋いだり、腿をギューギュー押し付けたり、他愛ない話をしたり、マンウォッチングしたり。


待った甲斐があったねえ。美味しかったねえ。

また来なくちゃね、って言ってくれたでしょ?

そんなのも、私はうれしいの。




「今日はスミレに見送ってもらおうかな」

「うん❣️もっちろん!」


私を見送ってくれたら、ここからだとすごく遠回りになるもの。明日も忙しいんだから、今回はもちろんあなたが先に降りる形でね!


電車に乗っておしゃべりしたよね。


「今度は〇〇で食べよう」

「わあ、楽しみよ😙」

「スミレのスマホのアルバムって、食べ物ばかりだねえ😆」

「私たちって、食べるの本当に好きよね!趣味が合う〜❣️だって全然興味ないひともいるんだよ?」

「美味しいの食べるのっていいよねえ」





........そう言えば。

今日、そんな甘い話は無かったような。

いつものように二ヶ所、食べるとこに入って。

食べることがとても中心だよね。


.......あのさ、私たちってグルメ倶楽部とか?

食べ歩記なんか書く人とか?



.......私たちって、こんな事で、いいのかな。















って、思っちゃったーーーーっ🤣❣️


うん!

こんな事でいいんだよね!❤️



❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎



彼が先に電車を降りました。


発車するまで時間があって、私は上半身をひねってホームで送ってくれてる彼を見て手をお互いに振り振り。


彼は何か言ってます。お口をパクパクしてるんだけどホームが暗くて見えません。



気をつけて、とか、またね、って言ってくれてるんだなあ♡



次の日、ラインで聞いてみました。


「なんて言ってたの😊?ホームが暗くて見えなかったの😭」



お返事がすぐ来ました。




「好き、って‼❤」






涙が出ちゃいそうでした。