「死ぬまで いっしょ」

「どうしよう。死ぬまで一緒だね。」彼が言ってくれた言葉です。高校のクラスメイトだった私たちは、卒業して38年目に再会しました。既婚者同士ですが、とても大切な相手です。

開店休業。

バレンタインのお返しでチョコレートをもらった日の別れ際、あっさりと、またね、じゃ物足りないので

「何か一言〜♡」

とお願いしたら

「また会いたい。愛してる」

と言ってくれました。(サービスで。)


「うんうん、これでまたしばらくがんばれる😭」

と、割と有頂天になってしまいました〜。



その日、以前から計画していた一泊旅行も目前で、コロナのことがあるのでキャンセルするか相談したら


「もう少し様子をみてよう。キャンセルはまだでいいよ。」


と言ってたから、行けるだろうと期待していたのです。車だし、行き先は感染者がほとんど居ない地域だし。






数日後、旅行は中止にしない?と連絡がありました。

「スミレも出にくいでしょ?罹ると自分より周りに迷惑をかけるからね」って。


私はそんなには出にくくないけど。

温泉旅行は大丈夫、って専門家がテレビで言ってたよ。

と返事したけれど、とても「行こうよ〜!」とは言えない雰囲気でした。



家族の手前、確かに出掛けにくいし、まあ仕方ないかな、と納得しました。

慎重な彼らしい、的確な判断だと思います。






でも、せめて旅行予定だった平日は会いたいナ、と様子を聞いたら、有給はまだ申請してなかったと言われました。









ごめんね、会いたいのになあ、なんて言ってくれてたのは、過去のこと。


いくつかラインを送っても何の返事もないくせに、グループラインには送って来てます。

そして、あんなに感染感染と言ってたのに、用事がらみとはいえ、プライベートで都心に出掛けたと、そのラインで知りました。

私には何の返事もくれてないのに。




『落ち着いた、静かな関係。

私が好きなんだから、これでいい。』


呪文のように繰り返し繰り返し思い出し、自分をなだめてばかりいます。





でも、彼のことでがっかりしたり悲しくなったり、苛立ちの気持ちで時間を多く過ごすのは、いや。

ああだこうだ、と悩むのは、もういや。


あ、私、そんなに彼をもう好きじゃないかも?とまで思えてきて。









というわけで、しばらくは恋のシャッターを閉めます〜‼️


ガラガラガラガラーーーー!!!!










淡白になった彼に、もっと気持ちを表してもらえたらうれしいな、と時々伝えるのですが、

「もう俺たちはいい年なんですからね、もうおじいさんとおばあさんなんですよ、そんなに浮かれたらおかしいでショ?」

などと言われるのです。


そうそう、食事のあとに街を歩き、思わず彼の名前を甘えた声で呼んだら、同じ事を言ってました。





誰がおばあさんよ? (ꐦ•" ຼ•)

じいさんは、アナタだけじゃーーーッ!!!!!!!


(アナタと書いてオマエ。と読んでネ♡)