「死ぬまで いっしょ」

「どうしよう。死ぬまで一緒だね。」彼が言ってくれた言葉です。高校のクラスメイトだった私たちは、卒業して38年目に再会しました。既婚者同士ですが、とても大切な相手です。

再会後の二人のこと。2年半前の話です。

下書きに移した記事を、またまとめて投稿しますね🙇🏻‍♀️ ゴメンナサイ。。。


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前記事の続きの話です。




レストランでもあっという間の三時間が経ってしまいました。



その時 彼が


あっ、もう9時だね。

そろそろ時間だね...

こういう時、二人とも家庭があると、じゃあ帰ろうか、となるからいいよね。

片方が独身だと、まだ帰りたくない ってなって、ずっと長く居ることになって...


って言ったんです。


その時は、まぁ そうだよね、ぐらいにしか感じなかったけど、今から思えばそれがお付き合いに望むスタンスだったのかも。



無理せず 会える時に会う。



始めからずっとこのスタイルだったら、良かったのにな。

この日を境に、彼はわたしに夢中になり私も彼に夢中になってしまって、それが一年続いて。


それなのにそのあと、彼は随分 落ち着いてしまった。


わたしは夢中のまま。

あーあ、なんでわたしだけ 取り残されるの⁉︎

今、毎日毎日グズグズしてます...










再会したあと、そのうち、「愛していいんだよね」って、彼がラインで言うようになってきました。


実はラインを頻繁に交わしてた頃、わたしは会うつもりさえなかったのです。

友だち以上恋人未満くらいの、何でも話せる 大事な、甘酸っぱい関係の二人でいられれば。

ずっとそういう二人でいたいと夢見てた。

行きたい所があって、そこは彼がよく足を延ばして出掛ける場所でした。


「ドライブしようよ!あちこち連れて行ってあげたいなぁ」って誘われた時も、「奥様が気を悪くされるんじゃない〜?お互い家庭持ちだしね!とりあえず今度会って食事しておしゃべりするんだもんね!」って断ったくらいなのです。




情報交換するくらいの軽い気持ちで、会おうかナ、って思っただけ。

こういうお付き合いをするなんて、思ってもみなかった。

そして、会ってしまった。




再会後のそれからの二人が燃え上がるのは、あっという間でした。

食事の数日後、夕方 車で拾ってもらってお茶とゴハン、夜の街でそっと手を繋いで。


更にその数日後、会社帰りに待ち合わせて、和食のお店の個室でキス。


そしてまたその数日後———-



結ばれてしまったのです。





わたしは夫と十数年間、ありません。

ずっと痛かったし、もう出来ない!って思ってました。



以前から 不倫のことが話題になると、わたしにはゼーッタイ無理!裸なんて、見せられない!カラダに自信がないのです。

胸がとても小さいし。

そして、裸に対して極度の恥ずかしがり屋。

温泉も、友だちとは入れなくて時間差で入る。

着替え中に 夫が入って来ると、脱ぐのをやめてしまうくらいです。

そもそも、そんな欲求なんてナイし!しかも若い頃ならいざ知らず、もう50代も終わりだよ⁉︎

って。



でも


恥ずかしさで胸がいっぱいだったけど

部屋が ほの明るい中、

彼に脱がされて

抱き締められて熱いキスされて

愛しそうに見つめられて

優しく触られて

脚を広げられて彼が入ってきて




こんなに幸せな

心も体も満たされる愛し合うこと


恋愛結婚したわたしなのに、

初めてだったのです。




彼は結婚後、こういうお付き合いは私の前に三人ほどいました。

家庭のある人とは私が初めてです。


一番初めの人とは お互いに真剣になって なかなか大変なところまでいったらしく、ここでは詳しく書けませんが奥様の方が謝って、それからはお互いに好きにしていいことになったと聞いています。家庭自体は今はうまくいってるみたいです。

もう生活の戦友で、奥様は自分には関心がないと。



この部分は深入りする前に、何度も彼に確認しました。

でないと、先に進めませんでした。

信頼している旦那様の浮気を知った時の悲しみは、私が誰よりわかっているから。





私はこういうお付き合いが初めてどころか、恋愛関係になったのは夫とだけでした。

全ての初めては一人と。馬鹿みたいに一途だったなあ。女子が少ない学部だったから声は掛かったけど、付き合っていた夫との純愛一筋。全て 断って。他のことは何にも見えてなかったんだろう。

「あれ〜?」って疑問に思うとこもそこかしこにあったのに、まぁこんなものかな、って蓋をしてたのかもしれないですね。

若かったわたしに言ってあげたい!

「好きだけじゃなくて、色んなことが自分に合う人にしなさい!」って〜。




人生、恋愛でこれからも楽しみたいとか

もう一花 咲かせようとか

そんな気持ちは全くなかった。

いろいろあったけど折り合いをつけた夫と、可愛い子どもとの大事な家庭があって仲良くやっていて。

信頼がおける大好きな友人たちに恵まれて。

楽しくやってる仕事もあって。

好きなコトがたくさんあって。

このまま歳をとっていくつもりだった。

日々 楽しくて幸せで。

うん!真面目に過ごしてきたからそれなりの幸せな人生なんだ!って。



婚外恋愛なんて、興味がなかった。





恋はするものじゃなくて 落ちるのもの。



うれしくて苦しくて切なくて、

でも幸せで。



こんなご褒美が、人生のこんな後半に待っていたなんて。