「死ぬまで いっしょ」

「どうしよう。死ぬまで一緒だね。」彼が言ってくれた言葉です。高校のクラスメイトだった私たちは、卒業して38年目に再会しました。既婚者同士ですが、とても大切な相手です。

幸せなお買い物。

彼と一緒の買い物。

一番最初って、覚えてるのです。


会うようになって二度目の日。

ティールームでホットケーキのデートの後、軽い夕食にお蕎麦を食べて帰ろうか、って提案してくれて車で移動しました。


美味しいお蕎麦を堪能したあと、私が仕事先で頼まれたお菓子を買いに、近くの成城石井に入りました。

輸入のお菓子を手に取って隣の棚に目をやると、それにそっくりなお菓子があって。

「ねえねえ。これって、どう違うのかな。」

何気なく聞いただけです。

そうしたら彼はすぐに箱をひっくり返して、裏のシールなどを丹念に見比べてます。


普通で、なんの変哲も無い動作です、確かに。

でも私にとって新鮮で、びっくりしたのです。


夫と全然違ってたから。

女友達と一緒でも、そこまで熱心には見ない気がします。

彼は当たり前のようにサッと手に取り、当たり前のように調べてくれました。


こんなちょっとした事なのに、こんなに印象が残っているなんて、驚きでした。


夫とスーパーやデパ地下に行っても、全くの無関心。その方面に興味がないので当然なのですが。

急かされる事はありませんけれど、ボーっと側にいたりスマホをいじりだしたり。どっちがいいかなぁ、って迷ってると、好きな方にしたら?って言ってくれますけどね。

ファッションのものは、問題外です!

辛そうな表情で待ってられると、こっちが

焦って落ち着かないです。

ま、買い物は現地解散・現地集合ですけど〜。



彼はじっくり一緒に見て回るだけでなく、これは?あれは?あっ、こんなのがあるよ?これはうまそうだね。

私が手に取ったクロワッサンの袋を見て、それよりこっちの方が焼き色がキレイだよ、とか。


ネックレスを一緒に選ぶ時でも熱心に探してくれて、スミレは白いからゴールドよりシルバーの色が似合うよね、なんて店員さんの前で言ったり。


「道の駅」で野菜を選ぶのでさえ、興味があるから二人で見ててほんとに楽しいのです〜。

ここの名産だから美味しいよ、って教えてくれたり、こんなに入ってて安い!なんてお互いに言いながらね。

ドラッグストアやコンビニで買い物する時もそんな風で、うれしくて気恥ずかしくて。

はじめは慣れなくて、手早くさっさと買い物しなくちゃ!って長い年月の性(サガ) で、焦りはなかなかなくなりませんでした〜。

なんだか、可哀想な私、、、😅



親友に言わせると、

「〇〇くん、オバさん入ってるからね!」

なんだけど〜

( ´Д`) ヒドイ、、、








彼と生活を共にしたら、楽しくて幸せだろうなぁ、って思います。

人間性に関係ないことですが、でも、こんな些末な事でも毎日の事としては、大事。



奥様に嫉妬はしない私なのに、こういう時、つくづく奥様がうらやましくなってしまうのです。